父

自分の男性性

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父親みたいな人と結婚するのが夢だった。でも、ずっと真逆の人を選んでた。

 

世の中に優しい男っていっぱいいると思うけど、彼と出会うまでは私の中で父がダントツで一番優しい男の人だった。

ばか真面目な父と、宇宙人みたいな(父によくそう言われていた)言動の私は、結構激しい衝突をしていたけど、なんだかんだ仲良かった。…と思う。

今は色々あってカンドウされているけど、とにかく私は小さい頃から父が大好きだった。

 

めちゃくちゃ愛されて育った

父

亡くなった母は鬼のように厳しかったけど(でも大好きだった♡)、父はとにかく優しくて子供の頃は怒られた記憶が無い。

うちの両親は

・子供の頃から私がイヤな事はなんだかんだいって何でもやってくれる

・私の好きな事、得意な事は応援してとことん伸ばそうとしてくれる

・いつでも子供優先にしてくれて私達きょうだいが喜ぶ事をしてくれた

・土日祝日は必ずどっか連れて行って一緒に遊んでくれた(うちは飲食店なのに、子供の為に稼ぎ時の土・日・祝日を休みにしてくれていた)

・いつも私達きょうだいが喜ぶ事をしてくれた

・自然の中に連れて行ってくれて色んな体験をさせてくれた(父はボーイスカウトだったので何でもできた)

・欲しいものはだいたい何でも買ってくれた(うちは決して裕福ではない)

・あれがしてみたい!といえば必ず叶えてくれた

 

あげればキリがなく、とにかく私達きょうだい3人は厳しいながらも溺愛されて育ったと思う。

うちはけっこう忙しい飲食店で両親とも夜中までお店に出ていたけど、お店と住居は一緒の建物だったし小さい時から寂しい思いをした事は一度もなかったな。

 

特に父は子供には全く怒らないしそのままの私でも全てを認めて可愛がってくれて、とにかくめちゃくちゃ優しくて。

家事も育児も仕事も何でも当たり前にできる人。

家族にだけじゃなく、知らない人にでも誰にでもしつこいくらいに優しい。

保育園の先生や友達からも「なみちゃんのお父さんかっこいいし優しいしいいな〜」と人気で、本当に自慢の父だった。

 

小さい頃から、「お父さんみたいな人と結婚したい」と言って、きょうだいの中でも私が一番父にべったりだった。

 

男性性を外に求めた思春期

思春期になると反抗期でよくある父親の毛嫌い。

私はこれが、とにかく酷すぎた。

あんなに父が大好きでべったりだった私が、別人になったみたいに父を嫌った。

 

うざい!!

きもい!!

触んな!!(近くを通っただけ)

死ね!!

 

・・・ああ。本当にヒドイ。

書いてて胸が痛い。

泣けてくるわ。

こんな怒号を毎日毎日吐いても父は変わらぬ愛をずっとくれていた。

 

この頃私は、父と正反対な男を恋愛対象にしていた。

・色気がある男

・影がある男

・ワルい男

・ヒドイやきもちやきな男・・・

 

父を拒否していたからか、父みたいな人までも寄せ付けず、全然興味がなかったんだよね。

あとこれは余談だけど、何かの引き寄せが働いていたのか、私を好いてくれる相手の男性の8割が片親なのが不思議だった。

 

色んな男の人と濃い恋愛をしてきたけど、もー、激しいトラブルだらけ。

家族には黙っていたけど、実は、殺されかけた事もある。笑

あと、別れ話をしたら相手が自殺未遂をして大変な事になったり。。

もうカオス。

 

若さ故に体力も有り余ってるし、エキサイティングな感じが生きてる心地がして楽しい時も沢山あったけどね。

(ほぼ)みんな、大好きだったし、元旦那を含めた私と関わりを持った男の人全員に感謝してる。

 

 

でも、今思えば本当の幸せっていうものとはほど遠い感じだったと思う。

 

あの時の私って、男性性を外(相手)に求めていた。

・もっとこうしてくれたらいいのに!

・なんでそんな事で怒るの?

・なんでそんな事もできないの?

・なんで分かってくれないの?

 

そんな時、決まって思った事は、

お父さんは全部やってくれたのに。

お父さんは全部許してくれたのに。

お父さんは何でもできたのに。

お父さんは全部分かってくれたのに。

 

私、父を毛嫌いしていた時もやっぱりめっちゃお父さん子じゃんね。笑

父と真逆な人を選んでるくせに、本当に求めている相手は父のような人だった。

 

今なら分かるけど、私は完璧な男性像の父親から自ら離れる事で自分の中の男性性を思い出し、自分の中に育てる必要があったんだと思う。

完璧な男性は、すでに自分の中にいるよ。って。

 

自分の男性性を思い出してから出会った彼は、父親そっくりだった

父

結婚生活中、自分自身と向き合わざるを得ない事がたくさんあって、元旦那とも沢山衝突した。

自分の中の男性性を思い出してきて、相手に求めず自分から湧き上がってくる望みを自分自身で叶えていく事を繰り返していたある日。

突然、彼に出会った。

 

彼とは不倫相手という形で出会ったんだけど、まるで私の父みたいな人だった。

 

私が苦手な事は何でもやってくれるか、全力でサポートしてくれるし

どんなことも許してくれるし

私に出来ない事は何でもできるし

私の事を一生懸命わかろうとしてくれる。

愛情が底知れない。

 

とにかく優しいところはもちろん、

熱いところや

不器用だけど、自分なりに妥協なく一生懸命生きているところ、

言う事がサムかったり、

古っ!って事を本気で言ったりやったりするところも、なんか父に似ていた。

 

 

不倫相手の彼は、父親以外の男の人で無条件の愛ってやつを初めて感じさせてくれた人だった。

私は父親以外の男の人を、初めて信頼した。

会って間もない不倫相手なのに。笑

 

元旦那とは中学からの付き合いで、めちゃくちゃ大好きだったけど、信用はしていても、信頼した事は一度もなかったんだよね。(本人にも正直にそう言っていた。)

出会い系サイトで出会ったばかりの彼をそんなに信頼できたのは、もう、直感以外の何ものでもなかった。

 

まとめ

父

結局、私の今のかっこいい男性性って、小さい時から見ていた父親そのものだったな。

そして、現在の彼そのもの。

 

父を毛嫌いして父と正反対の人と付き合っていた時は、今の彼はタイプじゃなかった。

彼のまっすぐ誠実でありえないくらい優しい、そういう魅力は私には全然分からなかったと思う。

そして彼も私の事を好きになってくれてないと思う。

たまに2人で、「もっと前に出会ってなくて良かったね」と話してる。

 

私が自分の男性性としっかり向かい合った結果、彼と出会えて好きになってもらえたんだよね。

自分が変わると、タイプって、変わる。

そして自分のことを好きになってくれる人も変わる。

 

私が求める

『男』とはどういうものか。

父は小さい時からそれをずっと見せてくれていたし、今は彼がそれをずっととなりで見せてくれてる。

 

ちゃんと自分の事を大事にできているかは、彼を答え合わせにしていけばいい。

これからもますます自分に集中して、自分の中の女性性と男性性を育てる努力をしていこうと思った今日この頃。

 

ちなみに、私と彼が出会ったマッチングサイトはこれ。

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